あかりの目安

用途別の試算例 · 作業と収納を兼ねる想定

作業スペース候補の12 m²で、照明3案を比べる

机作業と収納を兼ねる想定の部屋で、面積と目標条件を固定し、1灯あたりの光束を変えると必要灯数と設置光束がどう変わるかを追います。ここに出す数値は計算手順を示すための架空入力で、この用途に適した照度や製品の推奨値ではありません。

この例で置く条件:面積 12 m²、目標照度 150 lx、利用率 0.8、保守率 0.75。目標照度と係数は説明用の仮置きであり、机作業や収納に適した値を示すものではありません。実際の室内条件や器具資料から求めた値でもありません。

手順

  1. 必要光束を計算します。係数の積は 0.8 × 0.75 = 0.6 です。
  2. 必要光束は 12 × 150 ÷ 0.6 = 3,000 lm になります。
  3. この同じ必要光束を、1灯あたり 800 lm、1,200 lm、1,500 lm の3案と比べます。
  4. 灯数は必要光束を1灯の光束で割り、小数があれば次の整数へ切り上げます。

必要光束 = 面積 × 目標照度 ÷ (利用率 × 保守率)
灯数 = ceil(必要光束 ÷ 1灯の光束)
換算上の照度 = 灯数 × 1灯の光束 × 利用率 × 保守率 ÷ 面積

計算結果

すべて同じ部屋条件で比較した計算値
1灯の光束必要灯数設置光束換算上の照度
800 lm4灯3,200 lm160 lx
1,200 lm3灯3,600 lm180 lx
1,500 lm2灯3,000 lm150 lx

いずれの案も、必要光束 3,000 lm 以上を満たす整数灯数となります。800 lm案は 3.75 灯分なので4灯、1,200 lm案は2.5灯分なので3灯、1,500 lm案はちょうど2灯分です。整数灯数にそろえるため、設置光束は案によって必要光束を上回ります。

結果の使い方と限界

実際に比較するときは、製品表示にある1灯あたりの lm をツールへ入力し、目標照度と係数は利用者が確認できる資料や設計条件に合わせてください。ここでは値を仮定して算数を再現しただけで、特定の部屋や用途に必要な照度を決めていません。

この換算は平均的な光束収支の簡略モデルです。器具の配光、取付高さ、部屋の形や面の反射、昼光、作業面上の明暗のむらを再現せず、現地の測定値、器具配置、法令・規格への適合も保証しません。画面の明暗プレビューも実照度ではありません。

この条件をツールで試す →

lm と lx、利用率・保守率の役割は単位と係数の記事、灯数が合わないときは4つの確認記事をご覧ください。